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東京の大学から久しぶりに実家に帰ると姉が待っていた。
「ちょっと一緒に来て」
私は姉の車に乗り、静かな夜道を走ると祖父が所有する森に着いた。
満月が森を明るく照らしていた。
ふと空を見上げると秋の夜空に何かが飛んでいる。
姉が素早く車のトランクから弓矢を取り出し矢を放つと
何かが落ちた。
落ちた場所に二人で行くと林檎が落ちていた。
姉は次々と空に矢を放つ。
ぶどう、柿、梨が落ちた。
「これが本当のフルーツ狩りね!」と元弓道部の姉は笑う。
姉の話を聞くと父の営む果樹園で果実が無くなったと言う。
泥棒の仕業かと思い、夜中に姉が張り込んでいると
無人の木から果実がもぎ取られ森に飛んで行く瞬間を見た。
私は幼い頃に祖母から聞いた話で
邪鬼が姿を隠して果実狩りをするという昔話を思い出していた。
気が付くと姿を隠していた邪鬼が次々と現れる。
私達は急いで車に戻り全速力で邪鬼から逃げた。
「ちょっと一緒に来て」
私は姉の車に乗り、静かな夜道を走ると祖父が所有する森に着いた。
満月が森を明るく照らしていた。
ふと空を見上げると秋の夜空に何かが飛んでいる。
姉が素早く車のトランクから弓矢を取り出し矢を放つと
何かが落ちた。
落ちた場所に二人で行くと林檎が落ちていた。
姉は次々と空に矢を放つ。
ぶどう、柿、梨が落ちた。
「これが本当のフルーツ狩りね!」と元弓道部の姉は笑う。
姉の話を聞くと父の営む果樹園で果実が無くなったと言う。
泥棒の仕業かと思い、夜中に姉が張り込んでいると
無人の木から果実がもぎ取られ森に飛んで行く瞬間を見た。
私は幼い頃に祖母から聞いた話で
邪鬼が姿を隠して果実狩りをするという昔話を思い出していた。
気が付くと姿を隠していた邪鬼が次々と現れる。
私達は急いで車に戻り全速力で邪鬼から逃げた。
ファンタジー
公開:24/10/20 12:50
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