AI動物園

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「この動物園では、あなたが考える理想の動物を質問から導き出し、生成します。ぜひ、質問をしてください。」

係員からそう言われ、私は少し考えた。
「じゃあ…、モフモフで愛らしくて、牙が無くて、性格も穏やかで、あ!軽くしてほしいな、抱っこしたいからね!」

すぐに園内の架空動物生成機が稼働し、
煙とともに、毛糸玉のような小さな生物が現れた。

「うわぁ、可愛い!抱っこさせてください!」

「はい、どうぞ」

抱っこしてみると、見た目に反して意外と重い。

「あれ、『軽い』って伝えたのになぁ?」

その瞬間、そのモフモフは私の腕からスルリと逃げ、
後ろにいた女性客の胸に飛び込んだ。

係員は操作パネルを確認し、
「少々お待ちを。あ、お客様、最後の方で『軽い』とおっしゃいましたね。この生物、性格が『軽い』ということで生成されています。」
SF
公開:24/10/19 18:37
更新:24/10/19 23:10
笑い話 生成AI

鳳一

作品を読んでいただきありがとうございます!

最近色々な小説を読んでいたら、自分でも挑戦をしたくなりました!
ド初心者ですが、みなさんが楽しめるようなお話が書けるように頑張りますー!

「妖怪」の説話・由来などをもとにしたショートストーリー「妖怪小噺」シリーズを制作中!
妖怪・都市伝説・怪談などが好きです!お友達も募集しておりますので、ぜひ仲良くしてください!

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