0
2
一駅だけのその区間は私の楽しみのひととき。
乗り合わせた人を眺めてはいろんな空想に浸る。
こちらの子どもはママに絵本をねだってグズってる。
昨夜私が眺めた星は実はあそこのサラリーマンの会社の人口衛星だった。
こちらのおばあさんは実は超大手IT企業の筆頭株主。
あの羽虫は現世に迷いこんだ天使。
こののんびり走る電車はおじいちゃんの生まれ変わり。
おじいちゃんの横顔を思い返す。
電車は学園の最寄り駅に着いた。
私はセーラー服のリボンを少し整えながら急いで頭を現実に巻き戻しホームに降りた。
改札を出ると私と同じセーラー服姿のミカが手を振っていた。
「ああ、ミカちゃん!待たせてごめんね」
「大丈夫。私も今着いたところよ」
彼女はそう言いながら私に駆け寄りハグしてくれる。
私はすでにセーラー服からいつもの和装に戻っている。
かわいい孫に会うときはやっぱりおばあちゃんのままが一番幸せだもの。
乗り合わせた人を眺めてはいろんな空想に浸る。
こちらの子どもはママに絵本をねだってグズってる。
昨夜私が眺めた星は実はあそこのサラリーマンの会社の人口衛星だった。
こちらのおばあさんは実は超大手IT企業の筆頭株主。
あの羽虫は現世に迷いこんだ天使。
こののんびり走る電車はおじいちゃんの生まれ変わり。
おじいちゃんの横顔を思い返す。
電車は学園の最寄り駅に着いた。
私はセーラー服のリボンを少し整えながら急いで頭を現実に巻き戻しホームに降りた。
改札を出ると私と同じセーラー服姿のミカが手を振っていた。
「ああ、ミカちゃん!待たせてごめんね」
「大丈夫。私も今着いたところよ」
彼女はそう言いながら私に駆け寄りハグしてくれる。
私はすでにセーラー服からいつもの和装に戻っている。
かわいい孫に会うときはやっぱりおばあちゃんのままが一番幸せだもの。
公開:24/10/14 10:38
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます