筋トレボールペン

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 工学博士のタケシは理学博士のイサムに自慢した。
「これは、筋トレできるボールペンなんだ」
「へぇ、すごいなぁ。どうやって使うんだい?」
 イサムが切り返すとタケシは続けて述べた。
「これを持って文字を書くだけで、腕の筋肉がつくんだ」
「それはいいなあ。どういう仕組みなんだい?」
「この後ろについているダイヤルを回すと、好きな重さに変えられるんだ。そう重力コントロール装置が付いているんだ」
「ちょっと貸してよ」
「ああ、いいよ」
 タケシがイサムに筋トレボールペンを渡した。
「へへへ、もーらい!」
「あっ、コラッやらないぞ貸すだけだぞ!」
「もらったもんね〜」
 イサムがそう言うと筋トレボールペンが一挙に重くなった。
「わああ〜っ!!」
 イサムは、重い筋トレボールペンによって腕が持ち上がらなくなった。
「そういや言い忘れた事があった。この腕時計に付いているリモコンでも重さを変えれるんだ」
SF
公開:24/10/08 23:51

ふくらごはん( 北海道 )

 こんにちは。お読みいただきありがとうございます。まず私がつねづね心がけているのは、大勢の人がわかるようにする事です。それなりの読みやすさを求めています。
 そして継続は力なりです。
 よろしくお願いいたします

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