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仕事終わりに後輩と回転愚痴に行った。
後輩オススメの回転愚痴は、レーンに流れてくる愚痴を自由に取って食べるスタイルの店だった。
「ここの店、うまいんですよ」
後輩の言葉を信じて、僕は共感できる愚痴を一皿取ってみた。『会社の愚痴三種盛り』は
上司の無茶振り
関係部署との板挟み
慢性的な多残業
で食べるとどれも「わかるわ〜」と同意できてめちゃくちゃおいしかった。
おなかがすいていた僕は『お金の愚痴』や『暮らしの愚痴』など合計15皿も食べてしまった。食後は普段胸の内に抱えているモヤモヤが消化されたように清々しい気分だった。
だけど
「先輩、この後ちょっと飲みません?」
「ごめん。妻が待ってるから帰るわ」
二軒目の誘いは断ることにした。
今日は早く帰ろう。僕は少し冷や汗をかきながら家路を急ぐ。
さっきレーンの上を流れていた『ワンオペ主婦の愚痴10種盛』に心当たりがありすぎるから。
後輩オススメの回転愚痴は、レーンに流れてくる愚痴を自由に取って食べるスタイルの店だった。
「ここの店、うまいんですよ」
後輩の言葉を信じて、僕は共感できる愚痴を一皿取ってみた。『会社の愚痴三種盛り』は
上司の無茶振り
関係部署との板挟み
慢性的な多残業
で食べるとどれも「わかるわ〜」と同意できてめちゃくちゃおいしかった。
おなかがすいていた僕は『お金の愚痴』や『暮らしの愚痴』など合計15皿も食べてしまった。食後は普段胸の内に抱えているモヤモヤが消化されたように清々しい気分だった。
だけど
「先輩、この後ちょっと飲みません?」
「ごめん。妻が待ってるから帰るわ」
二軒目の誘いは断ることにした。
今日は早く帰ろう。僕は少し冷や汗をかきながら家路を急ぐ。
さっきレーンの上を流れていた『ワンオペ主婦の愚痴10種盛』に心当たりがありすぎるから。
公開:24/10/08 20:21
更新:24/10/09 07:42
更新:24/10/09 07:42
山吹橙子(やまぶきとうこ)と申します。趣味で小説にチャレンジ中の会社員です。
楽しい話が書きたくて日々精進しています。
ど素人のひよっこですがよろしくお願いします!
※コメント下手ゆえ、⭐︎の押し逃げをすることがあります。お許しください。
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