0
3
「昔から学校も職場もすぐ傍で。家業を継ぐ事になり自宅が職場になります。この人生、寄り道する機会に恵まれなかったと気付いたんです」落胆する男。
「それでこちらに」寄り道マイスター迂回博は答えた。
「私も寄り道を味わってみたいんです。ここにお願いすれば作っていただけると」
「寄り道にも様々あります。これを見てください。ある大富豪は自宅近隣に寄り道を増設します」
「すごい。検討模型ですか。この部分が未完成ですね」「はい。難しくて苦戦してて」「私、職業柄手先は器用で。かしてください」男はみるみるうちに模型を改修していった。
「出来ました。私には道を作るなんてとても…諦めます」
迂回は首を振る。「寄り道なんて道は存在しません。全ての道が寄り道なんです。私の仕事を手伝ってくれました。言わば貴方の今日の職場はここなんです」
男は気づく。「すると今から自宅へ帰る道は…」
「存分に寄り道を楽しんでください」
「それでこちらに」寄り道マイスター迂回博は答えた。
「私も寄り道を味わってみたいんです。ここにお願いすれば作っていただけると」
「寄り道にも様々あります。これを見てください。ある大富豪は自宅近隣に寄り道を増設します」
「すごい。検討模型ですか。この部分が未完成ですね」「はい。難しくて苦戦してて」「私、職業柄手先は器用で。かしてください」男はみるみるうちに模型を改修していった。
「出来ました。私には道を作るなんてとても…諦めます」
迂回は首を振る。「寄り道なんて道は存在しません。全ての道が寄り道なんです。私の仕事を手伝ってくれました。言わば貴方の今日の職場はここなんです」
男は気づく。「すると今から自宅へ帰る道は…」
「存分に寄り道を楽しんでください」
SF
公開:24/10/08 09:49
まずは自分が楽しむこと。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます