窓からの景色 ~三匹のオオカミ~

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藁の家と木の家を立て続けに吹き飛ばし、残るはレンガの家…こいつを吹き飛ばせば三匹の子豚は俺のもんだ。
だがレンガの家は先の2つの家と違いかなり頑丈だ。それならばと煙突から侵入を試みる。
子豚ども、きっと驚くぞ~…なんて思っていたが、驚かされたのは俺の方だった。
暖炉から顔を出すと、そこにいたのは元カノだった。
「…何でお前がここにいるんだよ」
「聞いて欲しい話があるの。…私、妊娠したの。父親は貴方よ」
「!?」
「ごめんなさい…この子は貴方の子どもだからお腹が凄く減るみたいで、そのせいであなたの獲物を奪ってしまっていたの…今だって私、三匹の子豚を…」
「馬鹿野郎!謝る必要がどこにある!お前と腹の子が何よりも大切だろうが!」
「あなた…」
「もう大丈夫だ。俺がお前を…お前達を守ってやるからな…」

家の中で抱き合う二匹の狼を見て、三匹の子豚はそっと窓から離れ、家を建てる場所を探しに旅に出た。
公開:24/10/07 21:50
食べたとは言っていない

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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