シン世界

ぼくは神だ。今は日課のお散歩をしている最中だ。
ぼくは世界を作った。世界と言っても一般的な地球とか大陸とかではなく、今ぼくがいる場所のことだ。この場所はぼくの世界と呼べる。ぼくの世界は当然このぼくが作った。
けれど最近思うんだ。ぼくの世界は誰が創ったんだろう。ぼくの世界の土台は誰がくれたんだろう。ぼくはどこから来たのだろう。ぼく以外に他の世界はあるのかな？

ずっと前、僕はこんなことを思っていたな。あれからいろいろあったけれど、ようやく分かったことがあるんだ。

人には人の世界があるんだ。ぼくの世界があるように他の世界も無数にある。それらは交わっている。
交わることで生まれるものがある。感情？発明品？出会い？別れ？喜劇？悲劇？それは分からないけどね。

「シンちゃん今日遊ぼうよー」
「いいよー！今日は何する？」
友だちと遊ぶ約束が出来た。