ルーティン

0
2

朝目覚めると、男が部屋にいた。
私は男に話しかけた。
「あなたは何者ですか。」
男は答えた。
「私はあなたの願いを叶えます。」
私は気づいたらこう言っていた。

「こ、こっ、恋人が欲しい!誰もが羨むような!」
「承知しました。」

次の瞬間、ケータイに連絡が入る。そこにはデートのお誘いが書いてある。
私はこれで確信した。男は本物だった。その後のことは覚えていない。気づけば1日が終わっていた。

夜、横になっているとケータイに連絡がある。恋人からだ。そこには別れたいと書かれていた。ご丁寧に理由までツラツラと書かれている。
私はここで気づいてしまった。
私は恋人に釣り合っていなかったのだ。それもそうだ。風呂にほぼ入らない不潔な私だ。色々と考えたが1つの結論を出した。

風呂に入ろう。風呂に入っても生まれ変われないけれど、今の私よりは少し良くなれる。きっと毎日の積み重ねなんだ。
公開:24/10/01 08:24

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容