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今朝の窓ガラスからの景色は田園風景。
腰まで稲の波に浸かって秋晴れのもと笑いあう農家の人達を極太眉毛の案山子が見守る。雀たちは黄金色の中でかくれんぼを楽しみ、イナゴやバッタがパチパチ跳ねる。私はこの長閑な風景を楽しみつつ玄米茶をゆっくり味わった。
昼。窓ガラスからの景色は賑やかな駅前。
忙しなく行き交う人々の表情は様々で、腕時計を気にしながら焦った表情で駅へ向かうサラリーマン風な人、あれは…久しぶりの再会なのだろうか?銅像の前でしばらく笑顔で談笑する二人。活気に満ちた風景を見て気合を入れ直し、サンドイッチを頬張った。
夕暮れ。茜に染まる見慣れた街の景色が窓ガラスを流れる。商店街を抜け、突き当たりの公園を右…。
カァ~♪
「おかえり、今日は随分遠くまで出かけたんだね」
窓の羽を持ち、その羽に写った景色を私の部屋の窓に届けてくれる窓烏。今、窓からの景色は大切な友人を出迎える私の笑顔だ。
腰まで稲の波に浸かって秋晴れのもと笑いあう農家の人達を極太眉毛の案山子が見守る。雀たちは黄金色の中でかくれんぼを楽しみ、イナゴやバッタがパチパチ跳ねる。私はこの長閑な風景を楽しみつつ玄米茶をゆっくり味わった。
昼。窓ガラスからの景色は賑やかな駅前。
忙しなく行き交う人々の表情は様々で、腕時計を気にしながら焦った表情で駅へ向かうサラリーマン風な人、あれは…久しぶりの再会なのだろうか?銅像の前でしばらく笑顔で談笑する二人。活気に満ちた風景を見て気合を入れ直し、サンドイッチを頬張った。
夕暮れ。茜に染まる見慣れた街の景色が窓ガラスを流れる。商店街を抜け、突き当たりの公園を右…。
カァ~♪
「おかえり、今日は随分遠くまで出かけたんだね」
窓の羽を持ち、その羽に写った景色を私の部屋の窓に届けてくれる窓烏。今、窓からの景色は大切な友人を出迎える私の笑顔だ。
その他
公開:24/09/30 18:04
更新:24/12/20 07:35
更新:24/12/20 07:35
月の音色
窓からの景色
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