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同僚の山田は優秀だが、ちょっとずれている。
去年、僕の誕生日の前日「明日サプライズ誕生会するから来て」と言われ山田のアパートに行った。いつもの彼がいつも通りにいて、ご飯とみそ汁とミニトマト2個の食事を出してくれた。サプライズはいつかと待っていたが何もないので「サプライズって?」と思わず聞いた。すると「僕が誕生日に食事に招待したから驚いただろ?」と平然と答えた。ある意味、その言葉がサプライズだった。
その山田から突然「サプライズで彼女にプロポーズしたいから、近くで見守って」と頼まれ、言われた場所に行った。が、彼女は来ない。「彼女と本当に約束してたの?」と聞くと「いや、彼女いつもここを通ってたから」と。結局、一方的に恋して、話したこともない女性にプロポーズしようとしていた。彼女が来れば確かに本当の意味でサプライズだっただろう。でも僕は、彼には悪いが、彼女が現れなくてよかったと心から思った。
去年、僕の誕生日の前日「明日サプライズ誕生会するから来て」と言われ山田のアパートに行った。いつもの彼がいつも通りにいて、ご飯とみそ汁とミニトマト2個の食事を出してくれた。サプライズはいつかと待っていたが何もないので「サプライズって?」と思わず聞いた。すると「僕が誕生日に食事に招待したから驚いただろ?」と平然と答えた。ある意味、その言葉がサプライズだった。
その山田から突然「サプライズで彼女にプロポーズしたいから、近くで見守って」と頼まれ、言われた場所に行った。が、彼女は来ない。「彼女と本当に約束してたの?」と聞くと「いや、彼女いつもここを通ってたから」と。結局、一方的に恋して、話したこともない女性にプロポーズしようとしていた。彼女が来れば確かに本当の意味でサプライズだっただろう。でも僕は、彼には悪いが、彼女が現れなくてよかったと心から思った。
その他
公開:24/09/27 22:09
更新:24/09/27 22:28
更新:24/09/27 22:28
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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