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男衆が、酒の席で怪火の話をしなければ、
旦那に勇気がねぇなどと焚きつけなければ。
あの日の夜、村の近くに現れる怪火の正体を暴いてやると、
手に棒っきれを持って飛び出た旦那。
夜遅くに青い顔して帰ってきて、
何も言わずに布団にくるまってガタガタ震えて、
朝から高熱が出て、あっという間に逝っちまった……
村のもんに殺されたんも同じや……!
しかも、その怪火に、
うちの旦那の名前をつけて呼んどる!
許せねぇ……
どうせ狐か狸やが、あたしが……!
―
昔な、大和国に、フラフラと墓場の間を飛び回る青白く光る怪火がでたそうじゃ。
小右衛門っちゅう男が、その火に憑かれて死んじまったんだと。
それから、その火を『小右衛門火』って呼ぶようになったんじゃ。
いつのまにか、小右衛門の嫁っこの姿も見んようになったんじゃ。
その怪火を成敗しようとしたとかでなぁ……
恋か恨みの炎か、熱くてかなわん……
旦那に勇気がねぇなどと焚きつけなければ。
あの日の夜、村の近くに現れる怪火の正体を暴いてやると、
手に棒っきれを持って飛び出た旦那。
夜遅くに青い顔して帰ってきて、
何も言わずに布団にくるまってガタガタ震えて、
朝から高熱が出て、あっという間に逝っちまった……
村のもんに殺されたんも同じや……!
しかも、その怪火に、
うちの旦那の名前をつけて呼んどる!
許せねぇ……
どうせ狐か狸やが、あたしが……!
―
昔な、大和国に、フラフラと墓場の間を飛び回る青白く光る怪火がでたそうじゃ。
小右衛門っちゅう男が、その火に憑かれて死んじまったんだと。
それから、その火を『小右衛門火』って呼ぶようになったんじゃ。
いつのまにか、小右衛門の嫁っこの姿も見んようになったんじゃ。
その怪火を成敗しようとしたとかでなぁ……
恋か恨みの炎か、熱くてかなわん……
ホラー
公開:24/10/05 08:00
更新:24/10/19 23:11
更新:24/10/19 23:11
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作品を読んでいただきありがとうございます!
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