バケモノ

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山奥にバケモノがいた。
バケモノは生きていくために動物を狩って暮らしていた。バケモノは頭が悪かった。今を生きるために動物を狩り、喰らい尽くす。その場限りの生活。全ての時間が狩りと食事に充てられる。そんな毎日の繰り返しだった。
そんな毎日を過ごしていくにつれ、バケモノは考えるようになった。
どうしたら楽に獲物を狩れるだろうか。
毎日楽に狩りをできるように考えながら狩りをしていたら、楽に獲物を狩れるようになった。楽になったバケモノには、狩りと食事以外の時間が出来た。バケモノはその出来た時間が苦手だった。考えるクセがついたために色々なことを考えてしまうからだ。
「なんで楽をしたかったんだっけ?なんのために狩りをしているんだっけ?死んだら何が残るんだ?何も残らないのならば、生きてる意味はあるのか?オレが生まれてきたことは意味があるのか?」

生きる意味を見つけるために今日もバケモノは狩りへと向かう
その他
公開:24/09/30 05:57
更新:24/10/15 01:02

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