公園の忘れ物
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大学近くにある公園の管理人は頭を悩ませていた。
『あの公園に行くと帰りに忘れ物をする』
そんな噂が流れ、面白半分で騒ぎに来る人が増え、本来の利用者が困っているのだ。
確かに、傘やサッカーボール等の忘れ物はある。しかし、噂になって然るべきというほど多いわけでは無い。
ガララッ。事務所の扉が開く音がする。
「忘れ物。神社との間の林に落ちてました。」
一人の男がランドセルを担いで入ってくる。
「またですか...。」
その男は近くに住む学生を自称しており、何度か忘れ物を届けに来ていた。そして、彼が持ってくる忘れ物を取りに来る人はいない。
「誰も思い出してくれないのですね。」
男は忘れ物置き場を見て、悲し気につぶやく。
つられて忘れ物置き場を見ていると、いつの間にか男は消えていた。
ランドセルの持ち主の学校や住所などは分かったが、誰も持ち主を"覚えている"人はいなかった。
『あの公園に行くと帰りに忘れ物をする』
そんな噂が流れ、面白半分で騒ぎに来る人が増え、本来の利用者が困っているのだ。
確かに、傘やサッカーボール等の忘れ物はある。しかし、噂になって然るべきというほど多いわけでは無い。
ガララッ。事務所の扉が開く音がする。
「忘れ物。神社との間の林に落ちてました。」
一人の男がランドセルを担いで入ってくる。
「またですか...。」
その男は近くに住む学生を自称しており、何度か忘れ物を届けに来ていた。そして、彼が持ってくる忘れ物を取りに来る人はいない。
「誰も思い出してくれないのですね。」
男は忘れ物置き場を見て、悲し気につぶやく。
つられて忘れ物置き場を見ていると、いつの間にか男は消えていた。
ランドセルの持ち主の学校や住所などは分かったが、誰も持ち主を"覚えている"人はいなかった。
ホラー
公開:24/09/29 01:38
社会人になってから小説のアイデアが湧かなくなったので、リハビリがてらショートショートを書いていこうと思います。
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