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ある日、天王寺博士の研究所に呼ばれた。
「博士、すごい技術を発明したとかで」
「おぉ、来たか。これじゃ」
博士が見せたのは包丁だった。
「ふーん、ただの包丁のようですが?」
「うむ、最近、凶悪な犯罪が多いと思わんか?そう考えたワシは人を傷つけることができない刃物の研究をしておった。この包丁は、その研究結果じゃ。試しにそれで私を刺してみなさい」
「えぇっ!?」
嫌がる私だったが、渋々、博士の体に包丁を突き出してみた。
しかし、博士の体に当たった包丁の切先は紙のようにぺらっと曲がり、
体から離すと金属の硬さに戻るのだった。
「おぉ、これはすごい!!」
「そうじゃろ。それはサンプルじゃ、お主にくれてやる」
家に帰った私は、早速、その包丁で料理を行うことにした。
今日は鍋にしよう。
「あ、こりゃダメだ…包丁には適さない金属だ…」
その日の晩御飯は、鍋に山盛りの野菜になった。
「博士、すごい技術を発明したとかで」
「おぉ、来たか。これじゃ」
博士が見せたのは包丁だった。
「ふーん、ただの包丁のようですが?」
「うむ、最近、凶悪な犯罪が多いと思わんか?そう考えたワシは人を傷つけることができない刃物の研究をしておった。この包丁は、その研究結果じゃ。試しにそれで私を刺してみなさい」
「えぇっ!?」
嫌がる私だったが、渋々、博士の体に包丁を突き出してみた。
しかし、博士の体に当たった包丁の切先は紙のようにぺらっと曲がり、
体から離すと金属の硬さに戻るのだった。
「おぉ、これはすごい!!」
「そうじゃろ。それはサンプルじゃ、お主にくれてやる」
家に帰った私は、早速、その包丁で料理を行うことにした。
今日は鍋にしよう。
「あ、こりゃダメだ…包丁には適さない金属だ…」
その日の晩御飯は、鍋に山盛りの野菜になった。
SF
公開:24/09/28 08:00
更新:24/10/26 12:09
更新:24/10/26 12:09
博士
発明品
作品を読んでいただきありがとうございます!
最近色々な小説を読んでいたら、自分でも挑戦をしたくなりました!
ド初心者ですが、みなさんが楽しめるようなお話が書けるように頑張りますー!
「妖怪」の説話・由来などをもとにしたショートストーリー「妖怪小噺」シリーズを制作中!
妖怪・都市伝説・怪談などが好きです!お友達も募集しておりますので、ぜひ仲良くしてください!
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