0
3
「神様なんていないんだ…」
明日は、僕がみんなのヒーローになれる運動会だ。
でも、予報は雨。
トボトボと学校からの帰り道、十字路に差し掛かった。
「しったげおもしぇ柄だな…」
驚いて立ち止まると、不思議な子が立っていた。
今日はまだ雨は降っていない。
なのに、黄色い合羽、右手に赤い傘、左手には懐中電灯を持っている。
その子は、念のためにと持たされた僕の傘をじっと見つめていた。
もう雨を連想するものは見たくない。
「あげるよ。こんなの」
「ほんにえのけ?んなら、主様にお願いしておぐ」
「うぇ?」
その子は消えていた。
次の日は快晴。僕はヒーローになれた。
運動会から帰ると、あげたはずの傘が玄関に立てかけてあった。
このことを、おばあちゃんに教えたんだ。
「その子は空の神様にお仕えしている子だねぇ。ご主人様に叱られて、傘を返しに来たんだわ」
「へぇ、やっぱり神様っているんだ!」
明日は、僕がみんなのヒーローになれる運動会だ。
でも、予報は雨。
トボトボと学校からの帰り道、十字路に差し掛かった。
「しったげおもしぇ柄だな…」
驚いて立ち止まると、不思議な子が立っていた。
今日はまだ雨は降っていない。
なのに、黄色い合羽、右手に赤い傘、左手には懐中電灯を持っている。
その子は、念のためにと持たされた僕の傘をじっと見つめていた。
もう雨を連想するものは見たくない。
「あげるよ。こんなの」
「ほんにえのけ?んなら、主様にお願いしておぐ」
「うぇ?」
その子は消えていた。
次の日は快晴。僕はヒーローになれた。
運動会から帰ると、あげたはずの傘が玄関に立てかけてあった。
このことを、おばあちゃんに教えたんだ。
「その子は空の神様にお仕えしている子だねぇ。ご主人様に叱られて、傘を返しに来たんだわ」
「へぇ、やっぱり神様っているんだ!」
ファンタジー
公開:24/09/28 10:16
更新:24/09/28 10:14
更新:24/09/28 10:14
妖怪
雨降り小僧
妖怪小噺
作品を読んでいただきありがとうございます!
最近色々な小説を読んでいたら、自分でも挑戦をしたくなりました!
ド初心者ですが、みなさんが楽しめるようなお話が書けるように頑張りますー!
「妖怪」の説話・由来などをもとにしたショートストーリー「妖怪小噺」シリーズを制作中!
妖怪・都市伝説・怪談などが好きです!お友達も募集しておりますので、ぜひ仲良くしてください!
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます