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月曜日の朝、憂鬱な気分で仕事に行く準備をする。私は社会人1年目。仕事はやりがいはあるけどまだ慣れないことだらけで大変な日々。
「行きたくないなぁ」
靴をはいて外へでたとき違和感を感じた。
靴がいつもの靴じゃないのだ。フワフワとした感触を感じ、足元を見るとはいている靴に犬の耳のようなものがついていた。おまけに靴全体が白い毛に覆われている。
「えぇっ!?」
意味わかんないと思っていると、その靴が勝手に走り出した。靴をぬぐ隙もなく私の体も靴にひっぱられるように走り出した。はたから見ればただランニングしているとしか思われないだろう。
そのまま靴にひっぱられ走り続けていると、ふいに靴が止まった。辺りを見渡すとそこは子供の頃可愛いがっていた今はもう亡き愛犬とよく遊んでいた公園だった。
さっきの犬のような靴はいつもの靴に戻っている。
「・・・ありがとう」
愛犬の名を呼んで、私は自分の足で歩き出した。
SF
公開:24/09/16 17:37
更新:24/09/18 16:26

福本さえ

以前のアカウントにログインできなくなったので、新しく作りました!!
中1です。
ショートショート大好きです。
のんびり投稿します!

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