0
3
「ちょっと、脱いだ靴下は脱衣所のカゴに入れてよ」
「うるさいなあ」
「食べた後のゴミは置きっぱなしにしないで」
「片付けといてくれ」
「お菓子それくらいにしときなさいよ」
「俺の勝手だろ!指図するなよ」
「もう…」
自己中心的な父に母が困り果てていた。
「お母さんの言うこと聞きなよ」
私が母を援護しようとしても
「俺は誰の言うことも聞かん!」
の一点張り、父は頑なな態度を曲げない。もはや人の言う通りにしないことに美徳すら感じている様子だ。
だから私はボイスチェンジャーで自分の声を変えてみた。
「ゴミをゴミ箱に捨ててください」
すると父はあっさりその通りに動いたのだった。
はっと我に返って「しまった、つい」と気まずそうな顔をする父。
「言う通りにできるじゃん」
私はいつも父が言いなりになっているカーナビの声で笑った。
「うるさいなあ」
「食べた後のゴミは置きっぱなしにしないで」
「片付けといてくれ」
「お菓子それくらいにしときなさいよ」
「俺の勝手だろ!指図するなよ」
「もう…」
自己中心的な父に母が困り果てていた。
「お母さんの言うこと聞きなよ」
私が母を援護しようとしても
「俺は誰の言うことも聞かん!」
の一点張り、父は頑なな態度を曲げない。もはや人の言う通りにしないことに美徳すら感じている様子だ。
だから私はボイスチェンジャーで自分の声を変えてみた。
「ゴミをゴミ箱に捨ててください」
すると父はあっさりその通りに動いたのだった。
はっと我に返って「しまった、つい」と気まずそうな顔をする父。
「言う通りにできるじゃん」
私はいつも父が言いなりになっているカーナビの声で笑った。
公開:24/09/07 21:59
山吹橙子(やまぶきとうこ)と申します。趣味で小説にチャレンジ中の会社員です。
楽しい話が書きたくて日々精進しています。
ど素人のひよっこですがよろしくお願いします!
※コメント下手ゆえ、⭐︎の押し逃げをすることがあります。お許しください。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます