鼻緒の切れ目が縁の切れ目

同棲中の彼氏と夏祭りにやって来た。
折角だからと浴衣を着てきた私。それに合わせて、履物もお洒落な下駄にしてみた。
だけど途中で下駄の鼻緒が切れてしまい、歩けなくなってしまう。
「ねぇ、おんぶして」
折角だしと、彼氏に甘えてみる。すると…
「はぁ…めんどくせぇ…何でそんなの履いてくるんだよ…靴でいいじゃん。仕方ねぇなぁ…肩貸してやるから帰るぞ」
…こいつ、ヒモの癖にこんな時も役に立たねぇのな。
私の中で何かが切れた。多分、コイツとの縁だ。