無知の使い方

ウチの部長、猫ミームを知らないらしい。
まあ、昭和生まれのおじさんだし仕方がないか。
仕事で送られてくるメールもザ・おじさんと言った感じで堅苦しいもんね。
それでも変に若者ぶっておじさん構文送られてくるよりずっといい。
節度を持った大人って感じの人である。
そんな部長に猫ミームが何か教えてあげた。
現場の猫。宇宙の猫。猫ミームの動画を見せたら凄く驚いていた。
おじさんって、何でも知ったかぶりするかと思っていたけど、部長みたいに話をちゃんと聞いてくれて、反応してくれるとこっちとしても説明のし甲斐がある。
「ふむ…勉強になった。ありがとう」
メモ帳を胸に仕舞うおじさん。メモする必要あったか？
「その猫ミームの説明をする感じでやれば、来週のプレゼンも大丈夫だ」
去り際にそっと私を励ましてくれる部長。
己の無知を恥じる事なく、部下のメンタルアップに繋げるなんて…
こちらこそ、勉強になりました。