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「母さん、青色が喜ぶと何色になるのかな?」

子ねずみが母ねずみに尋ねました。

「夏のお空の色よ。夏のお空はキラキラ光って喜んでいるでしょう?」

母ねずみが優しく答えると、子ねずみはまた尋ねました。

「じゃあ、青色が悲しんだら何色になるの?」

「青色が悲しんだら、海の色になるのよ。海は悲しみの涙がたくさん集まってできたから、あんなにしょっぱいのね」

母ねずみは子ねずみを慈しむように答えました。今度は母ねずみが子ねずみに尋ねました。

「坊や、母さんも坊やに教えて欲しい青色があるの。」

「なぁに?」

「青色が幸せになったら、何色になるのかしら?」

坊やは笑顔で答えました。

「母さんと父さんとピクニックに出かけた時のネモフィラ畑の色だよ!ネモフィラさんたち、みーんな幸せそうに揺れてたもん!」

子ねずみの答えにうんうんと頷きながら、母ねずみは子ねずみを抱きしめました。
ファンタジー
公開:24/09/05 18:30
更新:24/09/05 20:58
月の音色 初めて文学館に採用してもらった 思い出の作品 ちょっぴり修正 テーマは「青の話」だったかな? 初心にかえっておやすみ

ネモフィラ(花笑みの旅人)( 風の向くまま )

お立ち寄りいただきありがとうございます。

元:ネモフィラは咲うです。大原さやかさんのラジオ「月の音色」では、ペンネーム:花笑みの旅人として投稿しております。

物語を読んでくださったうちのどなたか一人にでも、笑顔になってもらえたらいいなぁと思いながら書いていたりしますので、気軽に寄り道していってくださいな。

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