あわとり
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お父さんの仕事は、泡を捕まえることだった。いつ現れるかわからない泡をじっと待ち、捕まえる。中には空気が入っていて、大きければ大きいほど価値が高い。泡はこの街の資源だ。私たちの生活には欠かせない。お父さんはこの街のことを海中都市と呼ぶ。けれど、おかしな話だ。都市なんてもうここにしかないのに。
SF
公開:24/09/01 20:59
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