シュッカシュッカジャーニー

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「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう、いよいよね」

この館で麗しく洗練された淑女達は、数々の紳士達に見初められ、ここから旅立つ。

「私も手塩にかけた貴女達の門出に立ち会えて嬉しいわ」
「マイスター!私達文字通り粉骨砕身し、身も心も有益な変化を遂げ、時間をかけてここまで辿り着けました。今までじっくり育てて下さって本当にありがとうございます!」和気藹々と淑女達は感謝を述べる。
「御淑やかになさい。貴女達はじっとしてないと」
「はい、マイスター」
「さあ、こちらへ、貴女達は箱入り娘よ」
オナカモト?と書かれた高級な籠に乗りこむ。
緑の服を着た車夫が道中快適に過ごせるようにと籠を涼しく冷やし、淑女達を運ぶ。

ーーしかし、その道中悲劇が起きたのでございます。

ガタンっ!!ゴロゴロ
天地無用が覆されたのです。

「おっ!お中元、ビールじゃん!」

プシュ!

アワアワアワアワアワアワアワアワアワアワ
その他
公開:24/09/01 22:59

さささ ゆゆ( 東京 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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