急降下する日々
2
4
冬。ため息が白い泡に変わる。そのせいで私の高校生活はめちゃくちゃだ。
「こら!授業中に泡で遊ぶな!」
机の上にこんもりできた泡を見て、先生が激怒する。うっかり吐いたため息のせい。
優等生だった私の評判は成績と共に急降下していく。
おまけに、クラス一うるさい山本君につきまとわれるようになった。
「その泡いらないなら俺にくれ!」
私は毎日できる泡を彼に渡した。
ある日の放課後。とうとう補習を受けることになった。補習の後はため息ばかり出た。そこへ山本君がやってくる。彼は泡まみれの私を屋上へと連れていった。
「さあ乗ってくれ!」
促されるまま、泡でできたジェットコースターに山本君と一緒に乗る。
耐久性に不安しかない乗り物はぐんぐん上昇していく。
てっぺんで山本君が言った。
「これからはこれで一緒に帰ろうぜ」私の叫びが夕空に響く。
ため息を吐く暇はなくなった。
「こら!授業中に泡で遊ぶな!」
机の上にこんもりできた泡を見て、先生が激怒する。うっかり吐いたため息のせい。
優等生だった私の評判は成績と共に急降下していく。
おまけに、クラス一うるさい山本君につきまとわれるようになった。
「その泡いらないなら俺にくれ!」
私は毎日できる泡を彼に渡した。
ある日の放課後。とうとう補習を受けることになった。補習の後はため息ばかり出た。そこへ山本君がやってくる。彼は泡まみれの私を屋上へと連れていった。
「さあ乗ってくれ!」
促されるまま、泡でできたジェットコースターに山本君と一緒に乗る。
耐久性に不安しかない乗り物はぐんぐん上昇していく。
てっぺんで山本君が言った。
「これからはこれで一緒に帰ろうぜ」私の叫びが夕空に響く。
ため息を吐く暇はなくなった。
青春
公開:24/08/31 11:36
更新:24/09/01 19:51
更新:24/09/01 19:51
ログインするとコメントを投稿できます