泡神様

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私は三度も同じ様な夢を見た。小学生で夏休みの時に、やりたい事や行きたい所が一杯あって過ごしていた
或る夜夢を見た、
これはお前の願いを叶えてくれる泡だよ、捕まえてご覧と声がしたので一番大きな泡に飛びつき捕まえた。   
沢山の夢を追いかけているうちに大人になっていた。
仕事もして一生懸命生きていると思っていた或る夜、中が空っぽになった哀れな泡を抱えている夢を見た。
泡の夢は二度目だ。次第に金遣いが荒くなり不足ばかり言ってるうちに老いてしまった。   最近夢を見なくなったなあ、年を取るとこんなものかと気弱になって寝たその夜昔見た泡の夢を見た、あれっ三度目だ。
捕まえてごらんと声がしたので一番小さな泡を両手で掴んだ。
私は故郷へ戻り、空き家になっていた我が家の修理を始めると何故かわくわくして来た。自分で耕した畑の作物が実ると、何でも美味しく食べる事が出来た。何かが私を励ましてくれてる様だ。
ファンタジー
公開:24/08/28 16:43
更新:24/08/29 08:25

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