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SNSがあるし大丈夫だと思っていた。例え暫く逢わなくても…そう呟きながらクラフトビール店に到着するとすぐにオーダーをした。彼に呼び出されたが、きっと別れ話だ…。
間も無く運ばれてきたビールには泡が全くなかった。
『ちょっとこれ入れ直してもらえますか?』
店員はちら、とこちらを一瞥するとメニューをよく見てくださいと言った。
確認すると
【当店では本音ビールのみお出ししています】と書かれていた。
『本音?』
「お客様から聞こえてきたのはあわなくても…。ですので泡は省かせていただきました」
『違う、それは彼に少しくらい逢わなくてもって意味で…』
「そうでしたか。彼氏さんなら既に奥の席に座ってらっしゃいますよ。あまりにも慌ててお越しになったので、より一層泡立ててお出ししました」
正装をしてネクタイまで締めて緊張している彼は、一足早くチビチビと飲み始めたのだろう、口元にはビール髭が蓄えられていた。
間も無く運ばれてきたビールには泡が全くなかった。
『ちょっとこれ入れ直してもらえますか?』
店員はちら、とこちらを一瞥するとメニューをよく見てくださいと言った。
確認すると
【当店では本音ビールのみお出ししています】と書かれていた。
『本音?』
「お客様から聞こえてきたのはあわなくても…。ですので泡は省かせていただきました」
『違う、それは彼に少しくらい逢わなくてもって意味で…』
「そうでしたか。彼氏さんなら既に奥の席に座ってらっしゃいますよ。あまりにも慌ててお越しになったので、より一層泡立ててお出ししました」
正装をしてネクタイまで締めて緊張している彼は、一足早くチビチビと飲み始めたのだろう、口元にはビール髭が蓄えられていた。
恋愛
公開:25/10/05 16:00
更新:25/10/05 21:35
更新:25/10/05 21:35
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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