始まりは、こんな感じで。
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「話せば? きっと気が楽になるよ」
頼りにしているサークルの先輩にそう言われて、話す気になった。一緒に飲んだクラフトビールも、きっと背中を押した。
高校二年から今まで、四年の片思い。昨日、同窓会の後で思い切って告白し、はじけた。まさに泡沫の恋。
彼女は「ありがとう」の後で、「付き合っている人がいるの」と言った。
昨夜は、こんなことなら友達のままでいた方がよかったと、今更のように後悔し、悶々として眠れなかった。片思いが苦しくて眠れなかったのに、ふられたら、また眠れなくなった。まったく、僕って男は。
最後まで、僕の話を黙って聞いてくれた先輩が
「君の恋に乾杯」と言った。
乾杯の後、先輩は「そして、私の恋に」と付け加えて、泡のついた僕の唇に、そっと唇を重ねた。
泡を食ったように驚いている僕。その顔を見て、にっこり笑った沙耶香先輩の笑顔も、実はかなり照れて真っ赤になっていた。
頼りにしているサークルの先輩にそう言われて、話す気になった。一緒に飲んだクラフトビールも、きっと背中を押した。
高校二年から今まで、四年の片思い。昨日、同窓会の後で思い切って告白し、はじけた。まさに泡沫の恋。
彼女は「ありがとう」の後で、「付き合っている人がいるの」と言った。
昨夜は、こんなことなら友達のままでいた方がよかったと、今更のように後悔し、悶々として眠れなかった。片思いが苦しくて眠れなかったのに、ふられたら、また眠れなくなった。まったく、僕って男は。
最後まで、僕の話を黙って聞いてくれた先輩が
「君の恋に乾杯」と言った。
乾杯の後、先輩は「そして、私の恋に」と付け加えて、泡のついた僕の唇に、そっと唇を重ねた。
泡を食ったように驚いている僕。その顔を見て、にっこり笑った沙耶香先輩の笑顔も、実はかなり照れて真っ赤になっていた。
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公開:24/08/29 00:29
更新:24/08/31 13:47
更新:24/08/31 13:47
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