宴会場

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エレベータのドアが開くと広い宴会場。私は万雷の拍手で迎えられ、差し出されたシャンパングラスを片手に会場を進むと両側には華麗な衣装の淑女、正装の紳士たち。何かの栄誉を受けて招待されたようだ。コンパニオンに壇上へと案内されたがトイレはどちら?と聞いてしまった。
そこで目が覚めた。私は家のトイレで小用を足して急いでベッドに戻って夢の続きをみた。
会場には多数の人。みんなの服装が違う。居並ぶ男女はどれもグレーの上下のジャージ姿で立っている。豪華だった飲み物も食事もない。ここは?と聞こうとすると「待ってたぜ」とドスのきいた声で首を掴まれ、そのままステージに引きずられた。「さあ、処刑だ」と私を掴んだ男は言う。拍手が湧いた。なぜ?私は椅子に座らされ後ろ手に縛られた。「極悪非道の悪党め」「記憶はない」「何をとぼけていやがる」と殴られた。「処刑だ」「・・」「最後に言いたいことは?」「あの、トイレはどこ?」
その他
公開:24/08/22 08:55

たちばな( 東京 )

2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。

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