ツンデレサイダー

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オレンジジュースを飲もうと冷蔵庫に向かうと、中から話し声が聞こえた。

そ〜っと開けてみると、オレンジジュースとサイダーが揉めていた。

「何で君はいつもツンツンシュワシュワしているんだよ」
「ツンツンしている君が好きって告白してきたのはあなたでしょ。文句ある!?」
「僕はただ君と手を繋ぎたかっただけなのに。君のことが大好きだから。」
「…」

サイダーがほんのりピンク色になった。

なるほど、さてはサイダーがツンデレなんだな。よ〜し。

俺はサイダーとオレンジジュースを取り出し、空の1Lペットボトルに2本とも混ぜ入れた。そして冷蔵庫に戻し、再び様子を見守った。

「手、繋いでもいいよ。ぎゅーもしていいよ」
オレンジサイダーになったことで、サイダーが甘くなったようだ。よかったよかった。

「ちょっとそんなに近づくなって、暑苦しい」
ありゃ〜。オレンジジュースの方はツンデレになってしまった。
ファンタジー
公開:24/08/23 21:08
更新:24/08/24 01:27

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