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これは平凡な田中家の問題児、田中敦子の変わった日常の記録である。
ある日の田中家の夕食で。
「敦子、醤油取ってくれないか」
「いいわよ。ちょっと待っててね」
そう言うと、敦子は席から立ちどこかに走って行ってしまった。
残された両親と弟が敦子の不可解な行動にただただぽかーんとするだけであった。
醤油は敦子の目の前にあるのにどこに行ってしまったのか。
しばらくして敦子が帰ってきた。
出ていった時には白のTシャツにスキニーのデニムという格好だったのに、戻ってきた敦子の格好は唐草模様の手ぬぐいをほっかむりして鼻の下で結び、黒の着物に地下足袋を履いてと昔の泥棒姿だった。
ゼーゼーと息を吐いてるところを見ると走ってきたらしい。
「お前どこ行ってたんだ。醤油を取ってくれと言ったんだぞ」
「うん だから、隣の家から醤油盗ってきた」
外ではパトカーのサイレンが鳴っていた。
ある日の田中家の夕食で。
「敦子、醤油取ってくれないか」
「いいわよ。ちょっと待っててね」
そう言うと、敦子は席から立ちどこかに走って行ってしまった。
残された両親と弟が敦子の不可解な行動にただただぽかーんとするだけであった。
醤油は敦子の目の前にあるのにどこに行ってしまったのか。
しばらくして敦子が帰ってきた。
出ていった時には白のTシャツにスキニーのデニムという格好だったのに、戻ってきた敦子の格好は唐草模様の手ぬぐいをほっかむりして鼻の下で結び、黒の着物に地下足袋を履いてと昔の泥棒姿だった。
ゼーゼーと息を吐いてるところを見ると走ってきたらしい。
「お前どこ行ってたんだ。醤油を取ってくれと言ったんだぞ」
「うん だから、隣の家から醤油盗ってきた」
外ではパトカーのサイレンが鳴っていた。
その他
公開:24/08/23 15:12
更新:24/08/23 15:13
更新:24/08/23 15:13
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