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見知らぬ森と草原。絵本の世界の様な柔らかな不思議の国にいた。
動物がたくさんいて、どの動物も基本のほほんとしている。人間の私が近づいても気に留める様子もない。でもそれらが野生動物なのだという事は何故か認識でき、迂闊に触っていいものやら躊躇した。
もふん……。
そんな私に何かが当たった。見るともふもふした真っ白な大型犬がゆっくり尻尾を振っている。野生動物に触れるのは躊躇ったが、犬なら良いだろう。動物は見かけても人っ子一人いないこの世界に寂しを感じていた私はその犬を抱きしめた。甘い匂い。頬擦りしたらそのもふもふが口に入った。
「え?綿菓子?」
真っ白な犬は綿菓子だった。驚いて近くの動物も食べてみる。うさぎは大福、色とりどりの鳥たちはキャンディー、ライオンはスコーンと、この世界の動物は皆お菓子だった。
「なら、この世界に存在している私は……?」
自分の手をじっと見つめる。美味しかった。
動物がたくさんいて、どの動物も基本のほほんとしている。人間の私が近づいても気に留める様子もない。でもそれらが野生動物なのだという事は何故か認識でき、迂闊に触っていいものやら躊躇した。
もふん……。
そんな私に何かが当たった。見るともふもふした真っ白な大型犬がゆっくり尻尾を振っている。野生動物に触れるのは躊躇ったが、犬なら良いだろう。動物は見かけても人っ子一人いないこの世界に寂しを感じていた私はその犬を抱きしめた。甘い匂い。頬擦りしたらそのもふもふが口に入った。
「え?綿菓子?」
真っ白な犬は綿菓子だった。驚いて近くの動物も食べてみる。うさぎは大福、色とりどりの鳥たちはキャンディー、ライオンはスコーンと、この世界の動物は皆お菓子だった。
「なら、この世界に存在している私は……?」
自分の手をじっと見つめる。美味しかった。
公開:24/08/16 21:49
ぽんずとかねぎとか薬味と調味料。
(たまに作品整理をします。整理したSSはNovelDays等にあります)
http://lit.link/misonegi
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