泡駆ける君と夏

8
7

舞いあがる!舞いあがる!
全力疾走でグラウンドを駆けていく君の周りを、夏の太陽に煌めく緑の泡が後から後から!
最近、グラウンドを芝生化する学校が増えているが、私の学校では普通の芝ではなく緑の泡の芝・グリーンシバブルが採用された。敷き詰められた草色の細かな泡はとても柔らかで、たくさん走っても足への負担が少なく転んでも大怪我にならないことから、私達陸上部は歓喜した。

ストップウォッチ片手に、緑の輝きの中をまっすぐ突っ切っていく君をじっと見つめる。あと少しっ…!
最後まで速度を緩めずグリーンシバブルの石鹸の香りとともに目の前を走り抜けた君!力を込めて止めたストップウォッチをみて私は自分のことのように叫んだ!

「自己ベスト更新っ!!」

パチパチとハイタッチするみたいに割れるグリーンシバブルと汗を拭って振り返る君の笑顔。
泡駆けるこの夏の君は、きっといつまでも割れずに私の中で輝き続けるだろう。
青春
公開:24/08/15 16:46
更新:24/08/24 06:48
石鹸の香りと共に疾走する あの日の青春!!

花笑みの旅人( 気の向くまま )

ページを開いてくださり、ありがとうございました!

※6月12日〜6月末まで、色々と鍛える為に毎日投稿にチャレンジ中で〜す(⁠◔⁠‿⁠◔⁠))
若干カーブミラーに取り憑かれた人みたいになっていますが、概ねその認識で間違いはない

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容