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八月十六日は、夏の夜空を彩る京都の五山送り火。お盆の精霊を送る伝統行事だ。
人魂は、霊魂が身体から遊離して起きる怪火現象。夜間に浮遊している火の玉が人魂だと伝承されている。幽霊の傍に青白い炎が現れる。演劇などで幽霊が現れるときによく使われるアイテムだ。
これらに共通するのは火だ。この火は現れては消える「泡沫火」が正体とは誰も知らない。
丸い形をした泡沫火は、霊魂の化身で通常は見えないが、時おり光って青白く見える。決して怖いものではなく何となくこの世で生きた証を示しているのだ。
京都の五山送り火の日。泡沫火は、東山の大の字、松ケ崎の妙・法、西賀茂の船形、大北山の左大文字、そして、嵯峨の鳥居形が順次ともるのを目印に、ふわふわと浮遊しながら移動する。
泡沫火は、地獄の釜の蓋が閉じる前に戻っていく。遅れれば再び蓋が開くまで一年間この世で浮遊し続けるしかない。それがときどき心霊写真となって現れる。
人魂は、霊魂が身体から遊離して起きる怪火現象。夜間に浮遊している火の玉が人魂だと伝承されている。幽霊の傍に青白い炎が現れる。演劇などで幽霊が現れるときによく使われるアイテムだ。
これらに共通するのは火だ。この火は現れては消える「泡沫火」が正体とは誰も知らない。
丸い形をした泡沫火は、霊魂の化身で通常は見えないが、時おり光って青白く見える。決して怖いものではなく何となくこの世で生きた証を示しているのだ。
京都の五山送り火の日。泡沫火は、東山の大の字、松ケ崎の妙・法、西賀茂の船形、大北山の左大文字、そして、嵯峨の鳥居形が順次ともるのを目印に、ふわふわと浮遊しながら移動する。
泡沫火は、地獄の釜の蓋が閉じる前に戻っていく。遅れれば再び蓋が開くまで一年間この世で浮遊し続けるしかない。それがときどき心霊写真となって現れる。
その他
公開:24/08/15 06:01
夏
京都
五山送り火
お盆
人魂
霊魂
火の玉
幽霊
泡沫
心霊写真
1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。
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