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孫娘とじぃじは晴れた日の庭先でよくシャボン玉を飛ばしていた。
シャボン玉は陽光を受けキラキラと七色に光を放ちしばし浮遊するとぱちんぱちんと弾けて消えた。
その様子を眺め悲しげな表情(かお)になる孫娘の頭をポンポンと優しくじぃじが撫でると、再び笑顔を取り戻しシャボン玉を飛ばし始めた。
孫娘が中学生になる頃じぃじは旅立った。
副葬品として納めたのは七色に塗ったガチャポンの透明の丸い容器。楽しかったじぃじとのやりとりをメモにしたためたものを中に入れたらしい。天国で開けて楽しんで欲しいとのことだった。
そして今日は私(ばぁば)の旅立ちの日。
美大生になった孫娘は涙をはらはらと落としている。
(そんなに泣かないで。私はもうすぐじぃじに再会できるのが楽しみなのよ)
私への副葬品は七色で描いた水彩画。
そこには寄り添ってガチャポンを開封し、文面を読みながら満面の笑みを浮かべているじぃじと私がいた。
シャボン玉は陽光を受けキラキラと七色に光を放ちしばし浮遊するとぱちんぱちんと弾けて消えた。
その様子を眺め悲しげな表情(かお)になる孫娘の頭をポンポンと優しくじぃじが撫でると、再び笑顔を取り戻しシャボン玉を飛ばし始めた。
孫娘が中学生になる頃じぃじは旅立った。
副葬品として納めたのは七色に塗ったガチャポンの透明の丸い容器。楽しかったじぃじとのやりとりをメモにしたためたものを中に入れたらしい。天国で開けて楽しんで欲しいとのことだった。
そして今日は私(ばぁば)の旅立ちの日。
美大生になった孫娘は涙をはらはらと落としている。
(そんなに泣かないで。私はもうすぐじぃじに再会できるのが楽しみなのよ)
私への副葬品は七色で描いた水彩画。
そこには寄り添ってガチャポンを開封し、文面を読みながら満面の笑みを浮かべているじぃじと私がいた。
ファンタジー
公開:24/08/16 16:28
更新:24/08/17 11:37
更新:24/08/17 11:37
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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