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進んでいるのか進んでいないのか分からなくなる程の鈍色の空を、先輩の後に続いてゴロゴロと爆音たてながらレインカートで走る。
「おーい!ついてきてっかー?今日は中々見つかんねぇな!」
「はい!!」
前を向いたまま、轟音にかき消されないよう大声で確認してきた先輩に力いっぱい返事する。
しばらく二人で曇天を彷徨っていたが、ついにその時がきた。僕は灰色の雲海に沈みかけているファスナーを見つけた!
「先輩!あそこに…!」
「おっ、よくやった!よっしゃ、そんじゃあ今日はお前が行ってこい!」
「はい!!」
僕は鈍く光るファスナーのスライダーを掴むと、レインカートのアクセル全開で駆け抜け、曇天のファスナーを一気に開いていく!差し込む日光、広がる青空。
「よぉし、任務完了だ!」
先輩が二カっと笑う。
曇天を開く時、僕がハイスピードでレインカートを走らせた空には半円の七色の軌跡が残っていた。
「おーい!ついてきてっかー?今日は中々見つかんねぇな!」
「はい!!」
前を向いたまま、轟音にかき消されないよう大声で確認してきた先輩に力いっぱい返事する。
しばらく二人で曇天を彷徨っていたが、ついにその時がきた。僕は灰色の雲海に沈みかけているファスナーを見つけた!
「先輩!あそこに…!」
「おっ、よくやった!よっしゃ、そんじゃあ今日はお前が行ってこい!」
「はい!!」
僕は鈍く光るファスナーのスライダーを掴むと、レインカートのアクセル全開で駆け抜け、曇天のファスナーを一気に開いていく!差し込む日光、広がる青空。
「よぉし、任務完了だ!」
先輩が二カっと笑う。
曇天を開く時、僕がハイスピードでレインカートを走らせた空には半円の七色の軌跡が残っていた。
ファンタジー
公開:24/08/16 09:30
更新:24/08/17 05:33
更新:24/08/17 05:33
煌めく夏空、戻ってこーい!
ご安全に
読んでくれてありがとう!
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