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魔法使いは、不気味な森の深部でドラゴンに出会った。
彼は自爪(じづめ)を育てているのだという。
ネイルケアである。
狩りや戦闘による爪の割れや欠けが酷く、ネイルオイルで保湿し、爪保護剤でコーティングを施し、自爪の補修を促進させている。
「魔法使い。生きて帰りたくば、オイルと爪保護剤を大量に作れ。
さすれば、無傷で解放しよう。」
とドラゴンは言う。
「下手なものを作るでないぞ。サロンクオリティを目指せ。」口から熱気を吐き出しながらそう付け加えた。
魔法技術と知識を総動員して10樽(タル)分を生成した。
17時間の大仕事だった。
「素晴らしいぞ。質の良さが一瞥しただけでわかる。」
「では、私はこれで。」と立ち去ろうとすると、引き止められた。
「あ、ちょっと待って。アレルギーのパッチテストするからまだ居て。」
作りきる前に言ってくれよ、横でずっと見てたじゃん!と魔法使いは思った。
彼は自爪(じづめ)を育てているのだという。
ネイルケアである。
狩りや戦闘による爪の割れや欠けが酷く、ネイルオイルで保湿し、爪保護剤でコーティングを施し、自爪の補修を促進させている。
「魔法使い。生きて帰りたくば、オイルと爪保護剤を大量に作れ。
さすれば、無傷で解放しよう。」
とドラゴンは言う。
「下手なものを作るでないぞ。サロンクオリティを目指せ。」口から熱気を吐き出しながらそう付け加えた。
魔法技術と知識を総動員して10樽(タル)分を生成した。
17時間の大仕事だった。
「素晴らしいぞ。質の良さが一瞥しただけでわかる。」
「では、私はこれで。」と立ち去ろうとすると、引き止められた。
「あ、ちょっと待って。アレルギーのパッチテストするからまだ居て。」
作りきる前に言ってくれよ、横でずっと見てたじゃん!と魔法使いは思った。
公開:24/08/14 12:55
更新:24/08/16 16:49
更新:24/08/16 16:49
#ファンタジー
#ドラゴン
#セルフケア
#ネイルケア
読んでくれたかた、ありがとうございます。
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