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「あ〜あ、全部割れちゃった。」
シャボン玉をしていた娘が残念そうに呟いた。シャボン玉を飛ばしてはキャッキャと喜び、そして割れていく様を寂しがる。
「シャボン玉割れちゃうの、悲しいの?」
ふと、自販機で飲み物を買っていた中年男性に声をかけられた。
「あ、すみません。いきなり声をかけてしまって……。」
娘は少し人見知りなので私にひっついて離れない。おじさんは暑そうに汗を拭きながら言った。
「ごめんね?お詫びにいいものを見せてあげる。」
そう言うと彼はパチンッと指を鳴らす。その瞬間、あたり一面がシャボン玉で溢れかえった。
「わぁ〜!!」
その幻想的な光景に娘が感嘆の声をあげる。私も驚いて言葉が出ない。
「凄い!おじさん!魔法使い?!」
「いや〜、そうだったら良かったんだけど……。」
困り顔で笑うおじさんは、割れた泡を一度だけ元に戻せるのだそうだ。何か可愛い能力だなと思った。
シャボン玉をしていた娘が残念そうに呟いた。シャボン玉を飛ばしてはキャッキャと喜び、そして割れていく様を寂しがる。
「シャボン玉割れちゃうの、悲しいの?」
ふと、自販機で飲み物を買っていた中年男性に声をかけられた。
「あ、すみません。いきなり声をかけてしまって……。」
娘は少し人見知りなので私にひっついて離れない。おじさんは暑そうに汗を拭きながら言った。
「ごめんね?お詫びにいいものを見せてあげる。」
そう言うと彼はパチンッと指を鳴らす。その瞬間、あたり一面がシャボン玉で溢れかえった。
「わぁ〜!!」
その幻想的な光景に娘が感嘆の声をあげる。私も驚いて言葉が出ない。
「凄い!おじさん!魔法使い?!」
「いや〜、そうだったら良かったんだけど……。」
困り顔で笑うおじさんは、割れた泡を一度だけ元に戻せるのだそうだ。何か可愛い能力だなと思った。
SF
公開:24/08/11 08:39
泡
クラフトビールコンテスト
超能力おじさん
ぽんずとかねぎとか薬味と調味料。
(たまに作品整理をします。整理したSSはNovelDays等にあります)
http://lit.link/misonegi
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