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立春の日に愛猫のポゥは虹の橋を渡った。
ポゥはリビングの全面窓から庭を見下ろし、すぐ傍にある花壇に遊びに来る蝶やハチなどの昆虫をいつも不思議そうに眺めていた。
庭で遊ばせられたらいいのにと思っていたがやはりそれはさせられなかった。
「なぁポゥの遺骨なんだけどさ…」
「花壇に埋めてあげない?」
妻もやはり同じ考えだった。
二人の子どもたちも首を縦に振っている。
ポゥの大好きだったおもちゃやフード、そして一緒に撮った写真と共に花壇の隅に心を込めて、丁寧に埋葬した。
その後程なくして種も何も撒いてないその場所から、草が芽吹きみるみる育ち菜の花に似た黄色い花を咲かせた。
それをスマホのカメラで撮影し、何の花なのかアプリを使って検索してみたが結局わからなかった。
その様子を眺めていた娘が、私がその花に命名していい?と言い出した。
「もちろんいいけど何にするの?」
「逢いたい菜」
ポゥはリビングの全面窓から庭を見下ろし、すぐ傍にある花壇に遊びに来る蝶やハチなどの昆虫をいつも不思議そうに眺めていた。
庭で遊ばせられたらいいのにと思っていたがやはりそれはさせられなかった。
「なぁポゥの遺骨なんだけどさ…」
「花壇に埋めてあげない?」
妻もやはり同じ考えだった。
二人の子どもたちも首を縦に振っている。
ポゥの大好きだったおもちゃやフード、そして一緒に撮った写真と共に花壇の隅に心を込めて、丁寧に埋葬した。
その後程なくして種も何も撒いてないその場所から、草が芽吹きみるみる育ち菜の花に似た黄色い花を咲かせた。
それをスマホのカメラで撮影し、何の花なのかアプリを使って検索してみたが結局わからなかった。
その様子を眺めていた娘が、私がその花に命名していい?と言い出した。
「もちろんいいけど何にするの?」
「逢いたい菜」
ファンタジー
公開:25/02/08 18:49
更新:25/02/08 20:16
更新:25/02/08 20:16
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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