星

きれいな星空
吸い込まれそうな思いで見ていたらスーッと落ちてきた
星のかけら
そうだ、これ、磨いたらもっとピカピカになるかな？
ハンカチでちょっと磨いてみた
あ、きれいになった
なんだか嬉しくなって
毎日毎日磨いたらどんどんきれいになった
でもそのうちほかの楽しいことがだんだん増えて
気になりながらもいつしか磨くのをやめてしまった
そうしたら、星のかけらもだんだん輝きをなくしていった
時折思い出しては磨いたけど以前のような光はなくなってしまった
仕方ないかな
寂しくてもう見えないところにしまってしまおうと思ったそんな時だった
その人に出会ったとき
パチンとなにかがはじけた
気がつくと星のかけらを取り出して磨いていた
するとまたピカピカ輝きはじめた
ごめん、忘れてて
今度は忘れないでちゃんと磨き続けるよ
いつかきれいな星になってね
たからもの、一緒に磨く人を見つけたから