ドラキュラ車
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とある大病院の近くの公園のベンチに、独り、美人が座っている。失恋に打ちひしがれていた。横に小瓶とペットボトルがあった。ここで薬を飲んで倒れれば、誰かが見つけてくれるだろう。心配させるのが目的だった。
突然、公園の入口に、霊柩車の様な黒い車が止まった。黒いマントの蝶ネクタイの紳士が目の前に立っていた。
血液型を聞かれ、怖くて、B型と答えた。痛くしないので、血を400ml欲しいと言う。同意すると、そっと左腕に牙を当てられた。
後遺症はありません、と告げ、小瓶の薬を取り上げた。代わりに、野菜ジュースとお菓子の詰め合わせをくれた。
やっと10人集まったと呟き、マントを翻し、車に乗り込む。突然サイレンが響き、赤いランプが回り、大きな白い城に向かって去って行った。
我に返り、次は自分から行こうと決めた。
突然、公園の入口に、霊柩車の様な黒い車が止まった。黒いマントの蝶ネクタイの紳士が目の前に立っていた。
血液型を聞かれ、怖くて、B型と答えた。痛くしないので、血を400ml欲しいと言う。同意すると、そっと左腕に牙を当てられた。
後遺症はありません、と告げ、小瓶の薬を取り上げた。代わりに、野菜ジュースとお菓子の詰め合わせをくれた。
やっと10人集まったと呟き、マントを翻し、車に乗り込む。突然サイレンが響き、赤いランプが回り、大きな白い城に向かって去って行った。
我に返り、次は自分から行こうと決めた。
その他
公開:25/01/19 08:29
#ショートショート研究室
文章書く練習始めました。アニメ、原作小説、漫画を角度を変えて味わうのが好きです。
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