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見慣れた街並みを歩く。
「もし、この何でもない道で号泣している人と出くわしたとする」
唐突に開いた君の口は突拍子も無いことを言っている。でも耳を傾ける、今日はそういう日だ。
「そしたら、こう思うんだ。ああ、やっとタイムマシンが未来に出来たんだって」
あ、と小さく驚く。
理解できない現実は、姿形を変え何度も目の前に現れるだろう。
それを凌駕するのは、想像力かもしれない。少なくとも私はそう感じた。
少し立ち止まり、目を閉じて想像力のタイムマシンに乗り込む。
あの頃の街並みを歩く。
涙が頬をつたう。すれ違う中学生に変な目で見られないように足早に歩いた。
その他
公開:25/01/17 23:59

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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