苦老婆さん
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昔々あるところに、お婆さんが住んでいました。
朝、起きることにも。食べることにも。働くことにも。老婆は生きることに苦労しておりました。苦老婆さんがいました。
食べ物が欲しい!仕事が欲しい!お金が欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!
あれもよこせ!これもよこせ!
お婆さんの心はすさんでいました。
そんなある日、一羽の雀がお婆さんの前に舞い降りました。
チュンチュン
「ふん!餌なんかないよ!あっちいきな!くっちまうよ!」
雀は、おっぱらわれても、お婆さんの近くに毎日毎日飛んできました。
次第に、お婆さんは、そんな雀がかわいくなってきて、話しかけたり、虫をあげたりしました。
お婆さんの歯が抜け落ちて、四本になって四つ歯になった頃。
お婆さんは、河原で倒れて微笑んだまま命つきました。
河原には、白詰草が群生していました。
やがて、四葉のクローバーは、幸せを呼ぶといわれるようになりました。
朝、起きることにも。食べることにも。働くことにも。老婆は生きることに苦労しておりました。苦老婆さんがいました。
食べ物が欲しい!仕事が欲しい!お金が欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!
あれもよこせ!これもよこせ!
お婆さんの心はすさんでいました。
そんなある日、一羽の雀がお婆さんの前に舞い降りました。
チュンチュン
「ふん!餌なんかないよ!あっちいきな!くっちまうよ!」
雀は、おっぱらわれても、お婆さんの近くに毎日毎日飛んできました。
次第に、お婆さんは、そんな雀がかわいくなってきて、話しかけたり、虫をあげたりしました。
お婆さんの歯が抜け落ちて、四本になって四つ歯になった頃。
お婆さんは、河原で倒れて微笑んだまま命つきました。
河原には、白詰草が群生していました。
やがて、四葉のクローバーは、幸せを呼ぶといわれるようになりました。
その他
公開:25/01/21 19:19
更新:25/01/22 21:58
更新:25/01/22 21:58
クローバー
白詰草
シロツメクサ
童話
不思議
日常
以前の「前虎」ページにて184作品(近眼なプリンセス)までの投稿はご覧いただけます。
そちらのページは2023年4月23日からログインできない状態のため、
その後の投稿作品は新たにこちらの「前虎2」のページに投稿いたします。
以前と変わらず「小説家になろう」さんの「前虎」ページでもご覧いただけます。
よろしくお願いいたします。
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