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「免許とったわ」
「車?バイク?」
「自動竹林」
「…はぁ?」
春休み明け、大学の友人から聞きなれない免許の存在を知らされる。
「え、自動竹林知らんの?静かなブームじゃん」
「だとしたら静かすぎるんだわ」
「マジ?じゃあ乗せてやるよ!今日ちょうど竹林で来たし」
車、車、竹林、車、車……
講義後、大学近くの駐車場へ向かうと車に紛れて風情のある竹林が待っていた。
「どーよ?俺のMy竹林」
「涼やかな 緑がいいね Your竹林」
字余り。なんちゃって五七五で返答したくなるほど雅だ。案内されて竹林に入ると、友人には極めて珍しく真剣な表情で何かを唱え始めた。
さやさやさや…
竹林が空へ浮かび上がる。エンジン音は笹の擦れる音。おぉ…竹のめっちゃいい香り…。
「どーよ?」
「最高」
「だろ?俺さ、こいつと一緒に今年こそ俺のかぐや姫探しに行こうと思ってんだ」
……もしかして、月まで?
「車?バイク?」
「自動竹林」
「…はぁ?」
春休み明け、大学の友人から聞きなれない免許の存在を知らされる。
「え、自動竹林知らんの?静かなブームじゃん」
「だとしたら静かすぎるんだわ」
「マジ?じゃあ乗せてやるよ!今日ちょうど竹林で来たし」
車、車、竹林、車、車……
講義後、大学近くの駐車場へ向かうと車に紛れて風情のある竹林が待っていた。
「どーよ?俺のMy竹林」
「涼やかな 緑がいいね Your竹林」
字余り。なんちゃって五七五で返答したくなるほど雅だ。案内されて竹林に入ると、友人には極めて珍しく真剣な表情で何かを唱え始めた。
さやさやさや…
竹林が空へ浮かび上がる。エンジン音は笹の擦れる音。おぉ…竹のめっちゃいい香り…。
「どーよ?」
「最高」
「だろ?俺さ、こいつと一緒に今年こそ俺のかぐや姫探しに行こうと思ってんだ」
……もしかして、月まで?
その他
公開:25/01/14 07:46
読んでくれてありがとう!
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