待ち合わせ
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私は人を待っていた。
休日の昼過ぎ、駅前は人で溢れていた。
大学時代を過ごしたこの街を訪れるのも、級友に会うのも5年ぶりで、私は緊張していた。
田舎から都会の大学に進学した私は、大企業に就職できた。ただ、喜んだのも束の間で、特に所縁もない地方の勤務となった。所謂、配属ガチャだ。
以来、当時の友だちとは疎遠になっていた。
なぜ今日会うことになったのかと言えば、定期的な社内異動でこっちに戻ってくることになり、SNSに投稿したら「久々に会おうよ」とメッセージを貰ったのだった。
こうしてみると、自分が何もかも受け身な、つまらない人間になっていたように感じた。
天気予報は、雨だった。曇天の空を睨みつけながら、久々に会う期待と不安とが胸の中で渦巻いていた。天気は無理でも、自分の意志を大事にしたいと思った。
改札を通る級友の姿が見えた。
今、私は自ら歩み寄り、声をかけるのだ。
休日の昼過ぎ、駅前は人で溢れていた。
大学時代を過ごしたこの街を訪れるのも、級友に会うのも5年ぶりで、私は緊張していた。
田舎から都会の大学に進学した私は、大企業に就職できた。ただ、喜んだのも束の間で、特に所縁もない地方の勤務となった。所謂、配属ガチャだ。
以来、当時の友だちとは疎遠になっていた。
なぜ今日会うことになったのかと言えば、定期的な社内異動でこっちに戻ってくることになり、SNSに投稿したら「久々に会おうよ」とメッセージを貰ったのだった。
こうしてみると、自分が何もかも受け身な、つまらない人間になっていたように感じた。
天気予報は、雨だった。曇天の空を睨みつけながら、久々に会う期待と不安とが胸の中で渦巻いていた。天気は無理でも、自分の意志を大事にしたいと思った。
改札を通る級友の姿が見えた。
今、私は自ら歩み寄り、声をかけるのだ。
青春
公開:25/01/16 22:56
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
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