コンビニのヘビ

　田舎の小さな町の駅前にコンビニがある。そこの店長のユニフォームの前にはヘビのプリントがある。

　なんでも店の前にいたヘビを追い払おうとして、うっかりつまずいて転んだ時に、ヘビを胸で潰してしまったらしい。内緒だが、平面になったヘビは生きているらしい。

　奇妙な共同生活に馴染んだ頃、夜間の強盗の襲撃に遭う。

　刃物に脅され店長が手を挙げている時、ヘビが強盗めがけて飛び出し噛みつく。怯んだ隙に店長は外に逃げ、警察に連絡。無事逮捕された。

　だが、ヒーローのヘビは強盗に強打され死んでしまった。

　その死を悲しんだ店長は、お寺で供養してもらい、亡骸でベルトを作ってもらった。

　毎日大事に身に巻き付けていると、不思議なことにコンビニは大繁盛したそうだ。