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恵は当惑した。遊園地なのに乗り物はなく殺風景だ。
「…静かだね」誘ってくれた藍の腕を突く。
「大人の遊園地だからね」確かに子供の姿がない。
「一歩外に出たら現実に逆戻りするのは本物の夢の国とは言えないわ。ここはね…」
ある建物の中に藍は入って行った。
「夢を持って帰れるの」「持って帰る?」
「ここのアトラクションは何だと思う?」「え?乗り物なんて…」
大きな鏡が現れた。鏡越しに藍と目が合う。
「恵の将来の夢ってなんだっけ」
「急に何。いいよ恥ずかしい」「私はね。歌手になりたいんだ」
藍の意外な夢に驚く。鏡が光った気がした。
「…漫画家に…なりたい」鏡が光った。
「ここのアトラクションはね、名前なの」
カタンと取出口が鳴く。取り出すと藍は1枚差し出した。
『歌手 坂木藍』名刺だ。
「これは私がもらうね」藍が残り1枚を見せる。
『漫画家 森田恵』
「なれるよ私達。だって名乗ったんだもん」
「…静かだね」誘ってくれた藍の腕を突く。
「大人の遊園地だからね」確かに子供の姿がない。
「一歩外に出たら現実に逆戻りするのは本物の夢の国とは言えないわ。ここはね…」
ある建物の中に藍は入って行った。
「夢を持って帰れるの」「持って帰る?」
「ここのアトラクションは何だと思う?」「え?乗り物なんて…」
大きな鏡が現れた。鏡越しに藍と目が合う。
「恵の将来の夢ってなんだっけ」
「急に何。いいよ恥ずかしい」「私はね。歌手になりたいんだ」
藍の意外な夢に驚く。鏡が光った気がした。
「…漫画家に…なりたい」鏡が光った。
「ここのアトラクションはね、名前なの」
カタンと取出口が鳴く。取り出すと藍は1枚差し出した。
『歌手 坂木藍』名刺だ。
「これは私がもらうね」藍が残り1枚を見せる。
『漫画家 森田恵』
「なれるよ私達。だって名乗ったんだもん」
SF
公開:25/01/07 10:18
まずは自分が楽しむこと。
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