夜空を見上げて
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仕事で失敗してしまい気分は最悪だった。そんな日のいつもの帰り道、ふと夜空を見上げた。オリオン座が見えた。それだけなのに、心が救われた感じがして目頭が熱くなった。
ここは都会と言うには物足りないけれど、建物の背は高く、夜でも街明かりが絶えない。ビルの隙間から見上げた小さな空に、幾つかの明るい星がかすかに見えただけだ。
この街には思い入れもなければ友人もいない。そもそも滑り止めとして入った会社で、仕方なく引っ越してきただけだ。長年付き合った彼女とも遠距離恋愛は続かなかった。人生何もかもうまくいかなくて、僕はただただ孤独だった。
今まで星を見ようなんて思わなかったし、日々のアレコレに忙殺されてそんな余裕もなかった。けど、星は確かにそこにあった。
大昔の人々が暦や航海の道標として見た星々。最先端のロケットでも人類の手が届かない星々。時間も空間も超えた悠久の星々を仰ぎ、僕は生きている。
ここは都会と言うには物足りないけれど、建物の背は高く、夜でも街明かりが絶えない。ビルの隙間から見上げた小さな空に、幾つかの明るい星がかすかに見えただけだ。
この街には思い入れもなければ友人もいない。そもそも滑り止めとして入った会社で、仕方なく引っ越してきただけだ。長年付き合った彼女とも遠距離恋愛は続かなかった。人生何もかもうまくいかなくて、僕はただただ孤独だった。
今まで星を見ようなんて思わなかったし、日々のアレコレに忙殺されてそんな余裕もなかった。けど、星は確かにそこにあった。
大昔の人々が暦や航海の道標として見た星々。最先端のロケットでも人類の手が届かない星々。時間も空間も超えた悠久の星々を仰ぎ、僕は生きている。
その他
公開:25/01/05 22:24
更新:25/01/08 04:18
更新:25/01/08 04:18
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
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