カルテッド

花屋に勤めている私は花束を作る際は４種類の花で、と決めている。
薔薇のように本数で意味の変わる花なら１種類でもいい。シンプルに思いを伝えたいのなら２つ３つでまとめるのもいい。
だけど５種類以上で花束を作るのはあまりお勧めできない。

その理由として、沢山の種類の花を入れると花言葉同士が喧嘩してしまう恐れがある。
喧嘩しなくとも、長文になる花言葉を読み解こうとする人はあまりいないだろう。
そもそも人間にも集団行動に適した人数というものがある。花束を作る際もそれと同じなんだ。

例えばの話、春夏秋冬・喜怒哀楽・起承転結。これらは見ただけで何を意味するのかすぐに分かる。
４コマ漫画は４つのコマで物語が成立する。
４つの組み合わせというのは物語を形成しやすい。だからこそ、花束にもおすすめなんだ。

納得してもらえたところで最後にもう一つ。
４００字以内にまとめられた説明なら、最後まで聞けただろう？