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夜中、まなが目を覚ますと、赤い服を着た老人がいた。
「サンタさん!」
「はい、プレゼント。歌が上手に歌えるマイクだよ」
「ありがとう。私、音痴だから嬉しい」
「もう一つプレゼントがあるんだ。ついておいで」
まなが橇に乗せられ、着いたのは自身の通う小学校の体育館だった。館内では、両親や教職員、全校生徒、近所の人達がまなを拍手で迎え入れた。
「さあ、ステージに立ってそのマイクで歌を披露してごらん」
サンタに促され、笑顔でまなはステージに立った。
両親の声援を受けたまなは、一呼吸置いて歌い出した。すると、観客は目を閉じて歌声に聞き入っている。
歌が終わり、まなは両親に駆け寄った。どうだった?と声をかけるが返事がない。目を閉じたまま息をしていないのだ。しかも、観客全員が。
背後から、サンタの低い声が響いた。
「これがもう一つのプレゼントだよ。『生無い夜を』。メリークリスマス」
「サンタさん!」
「はい、プレゼント。歌が上手に歌えるマイクだよ」
「ありがとう。私、音痴だから嬉しい」
「もう一つプレゼントがあるんだ。ついておいで」
まなが橇に乗せられ、着いたのは自身の通う小学校の体育館だった。館内では、両親や教職員、全校生徒、近所の人達がまなを拍手で迎え入れた。
「さあ、ステージに立ってそのマイクで歌を披露してごらん」
サンタに促され、笑顔でまなはステージに立った。
両親の声援を受けたまなは、一呼吸置いて歌い出した。すると、観客は目を閉じて歌声に聞き入っている。
歌が終わり、まなは両親に駆け寄った。どうだった?と声をかけるが返事がない。目を閉じたまま息をしていないのだ。しかも、観客全員が。
背後から、サンタの低い声が響いた。
「これがもう一つのプレゼントだよ。『生無い夜を』。メリークリスマス」
ホラー
公開:24/12/25 22:47
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