四字有奏（しじうそう）

楽譜を織る様に手紙を書く。

日本語はおそらく、世界で最も文字の種類の多い言語だ。算用数字を除いても、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字の四種類を日常的に使い分けながら生活している。

本を読む時。文字を記す時。人と会話する時。それら四種の文字で織られた言葉の楽譜は、あたかも四重奏のごとく頭で音を形成し、声や文章となって響き合う。これほど多彩で変化に富んだ言語は、自国の贔屓目を別にしても、他にそうはないと思う。

今年の締めくくりと来たるべき春に向けて。歌う様に筆を躍らせ、文字のカルテットをここに奏でる。

Happy New Moon, and enjoy the radio for our pleasure next sounds♪

ラジオの楽譜で繋がった皆様。いつも楽しい合奏をありがとうございます。
来年もまた、様々な楽曲でお耳にかかりましょう。
二〇二四年、師走月の音色に寄せて☽